モタイノミミブログ

一生モノコレクターがコレクションの中からお気に入りのモノを気ままに紹介するブログです。

[美品]ジェイエム ウェストン(J.M.Weston )の 637 エプロンフロント・ダービー  No.310

至極の一足!J.M.Westonの637モデル

本日のFRIDAY NIGHT SHOESは

「J.M.WESTON(ジェイエムウエストン)」。
フランスの老舗靴ブランドです。

創業は1891年と古く、1891年に南フランスのリモージュで、エドワール・ブランシャール氏が創業しました。
創業時の名称は、創業者の名前に由来する「ブランシャール」。

その後、1927年のパリ出店にともない「J.M.WESTON(ジェイエムウエストン)」とブランド名を改めました。

そしてJ.M.WESTONは今日に至るまで、代表作「180シグニチャーローファー」や、「641ゴルフ」「677ハントダービー」などの名作を次々と生み出してきました。

人気の理由はズバリ使用している革が極上の革だから!

アッパー、底材、ライニング、ソールのいずれも極上の天然皮革を使っています。
しかもそのために自社で革を生成するタンナーも所有しているほどです。
靴作りのために納得のいく革を自分たちで作り出してしまおうということです。
それゆえ数あるブランドの中でも革の品質はトップクラスを誇っています!

またその革靴づくりは100年以上前から創業の地 リモージュ の工房にて行われています。
皮革の裁断、アッパーの縫合、靴底の裁断、組み立て、艶出しなど、150以上の工程全てが伝統の技術力の結晶であるのです。

1足の靴を制作するのに要する期間は約2ヶ月。

200人もの職人によって、アッパーの縫合、カーフスキンのライニング、型崩れ防止の補強芯など目で見える部分はもちろん、見えない部分のディテールにまで熟練の技が込められているのです。


本日はそんなJ.M.WESTONの中から[637エプロンフロント・ダービー]を紹介します。

f:id:motainomimi:20200620142856j:plain


J.M.WESTONは1891年の創業から「180ローファー」や「641ゴルフ」やのような、クラシックな靴を造り続けてきました。丸みのあるトゥの靴が多く、あからさまな色気は控えめですが、素材や履き心地や造りには徹底的に拘った靴作りを続けてきました。

そのJ.M.WESTONが、2001年に気鋭のシューデザイナーであるミッシェル・ペリーを招き入れ、ブランド内に革新を起こしました!

そうミッシェル・ペリーによるコレクションの展開を始めたのです。

創業より造られ守られてきた往年のデザインであるクラシックラインと、ミッシェル・ペリーによりデザインされたモダンライン

クラシックとモダン、新旧の融合を取り入れたJ.M.WESTON!

637はそのミッシェル・ペリーがデザインしたエプロンフロント・ダービーなのです!!

f:id:motainomimi:20200620142846j:plain

f:id:motainomimi:20200620142908j:plain

f:id:motainomimi:20200620142918j:plain

f:id:motainomimi:20200620142929j:plain

伝統を守りつつも、やはり洗練されたデザインが目を引きます。
黒の革靴の中に何かセクシーさを宿していると思いませんか?

ビジネスのみならず幅広いシーンで活躍してくれそうですよね!

f:id:motainomimi:20200620143056j:plain

637の特徴の一つがトウの先端にある縦割りの縫い目です。

Uチップタイプの靴の切り替え部分が、ちょうどエプロンのように見えることから
靴の爪先をU字型に切り替えたり、ステッチ縫いをほどこした靴の別名をエプロンフロント・ダービーと呼ぶようになりました。

トウの先端に縫い目を縦割りに作ることは、つま先の側面の革が1面増えることを意味しますので、これがないUチップに比べ履き心地に影響を与えずより立体的でスマートな造形が可能になります。

またもう一つの特徴がチゼルトゥです。

靴のつま先周りのデザインというのは、靴の表情を表す上でとても重要です!
そしてこの表情を決定するのがつま先の形。

チゼルとは工具の「ノミ」のことで、トゥを横から見た時、立体的に角ばった形状が「ノミ」で削ったような形に似ていることからこの名前が付いたと言われています。

先に進むにつれて、尖ったように感じるつま先を強調したこのチゼルトゥ

実は脚長効果をもたらす仕掛けでもあり、もとはオーダーメイド特有だったデザインということもあって知っている人にとっては特別なトゥフォルムとなっているのです。

f:id:motainomimi:20200620143131j:plain

J.M.WESTONは、レザーソールの皮を鞣す自社タンナー を持つ稀少なシューメーカーで、本社工場のあるリモージュからわずか数キロに位置するこの工場では、日々職人たちが手作業によるなめし作業を行っています。

厳密に定められた伝統の技術によって作られたソールは、J.M.WESTON全てのレザーソールに採用されているのです。

 

 

f:id:motainomimi:20200620143005j:plain

フルレザーライニング仕様!

インソールには現在使用されているロゴの刻印があります!

f:id:motainomimi:20200620143044j:plain

ウェルトが土踏まずの辺りまでしかなく、ウエストの部分は丸く薄く削り込まれアッパーに繋がって行く感じにデザインされており、このくびれがセクシーさを感じさせている一因なのかもしれません。

細部にまでこだわりが感じられますね!

f:id:motainomimi:20200620142944j:plain

サイズ表記はこちらです。

 

f:id:motainomimi:20200620142954j:plain

 

J.M.WESTON    637 エプロンフロント・ダービー 

サイズ :7  1/2  C

詳細サイズ  靴底全長:約30.0cm   靴底幅:約11.0cm

素 材:ボックスカーフ

カラー:黒

一度足に馴染んでしまえば、包むようなフィッティングを味わえるジェイエムウエストンの革靴。履き続けることで自分だけの一足に育て上げることもまた楽しみなのではないでしょうか!?

 

                                                motainomimi